本日は防御について少しお話したいと思います。
格闘技やら空手をやるからには、相手と実際に戦う組手やらスパーリングをやります。
その時に、まず克服すべきは「恐怖心」です。
ではどうやったら恐怖心を 克服できるのでしょうか?
1.格闘技における恐怖心とは?
人は誰しも恐怖を覚えることがありますよね。
例えばオバケが怖いとか、天変地異が怖いとか色々あります。
そもそも恐怖を感じないという人は、人として何か大事なものがないのかもしれません。笑
単純な話、格闘技を始めるにあたって、やはり人に殴られるという点で、
恐怖を感じる
のではないでしょうか。
ましてやキックボクシングやボクシングはグローブをしているとは言え、顔面に思いっきり打ち込んでくる訳です。
しかもそれが強烈な打撃である場合もあるので、単純に怖いと思います。
でもそれはごく普通の感情であると私は思います。
人間は恐怖を感じるからこそ、身を守ろうとするわけでブレーキをかけられる訳です。
恐怖がないならば、どれだけ無茶をしてしまうか分からないのかもしれません。
人は誰しもやはり恐怖を感じるものなのです。
でも、格闘技において恐怖心を無くさなければ、やられる一方です。
それは恐怖を感じている事を相手に悟られると、攻撃も反撃もできなくなり、最終的にはボコボコにされてしまうからです。
なのでこの感情のコントロールは非常に重要です。
2.恐怖心の克服の仕方
一昔前ならば、
「気合だ!!」
の一言で終わらせたのかもしれません。
確かに気合で克服するという面もあると思います。
ですが、私は全く別の方法で克服しました。
それでは克服方法を書いてみたいと思います。
①人は殴られ続けると恐怖心を克服できるのか?
最初に通ったジムは実戦的な練習を主にやっていました。
空手の下地があったせいか、私は通い始めてわずか3回目くらいでいきなりスパーリングをやることになりました。
会長曰く
「どうしても最初は慣れていない人は、ビビっちゃうから余計にもらっちゃう」
「打たれ慣れて、パンチを見切れるようにしてください」
とのことでした。
相手の攻撃が見えないのは、ビビっているから!
そう信じて、毎回スパーリングを行い毎回ボコボコにされました。
「こんなにハードなのか!?」
「こんなにキツイものなのか!?」
今ならそう思いますが、
でも当時はそういうものだと思っていたのです。
尚、生まれて初めてのダウンはここで経験しました。笑
バン!!と打たれて、一瞬暗くなった次の瞬間、膝をついているみたいな感じです。
意識が完全に飛ぶようなノックアウトは流石に無かったのですが、こういう割と過激な練習をしていました。
職場が新宿に変わるまでの数ヶ月このジムに通ったのですが、
恐怖心が消える事は最後までなかった
ように思います。
②防御を学べば恐怖心を克服できるのか?
職場が新宿に変わったので、職場近くでキックボクシングのジムを探しました。
そのジムはかなりマイルドで、初心者や女性が多いジムでした。
初心者が多いジムだったので、基本的に基礎クラスが多いのです。
基礎クラスという名の通りに、キックボクシングの「いろは」を教えてくれるのですね。
最初の防御技のパーリングからブロッキング、ダッキングなど本当の基礎から教えてもらうのです。
スパーリング等はほとんどやりませんでした。
でも、そうして過ごした半年後にスパーリングをする機会がありました。
そして自分でも驚きました!
前のジムでは何も見えなかった相手の攻撃が、ばっちり見えるではありませんか!?
要するにバンバン殴られ続けて、戦いに慣れてきて恐怖心は確かに揺らいだように思います。
でも、基礎練習を重ねて防御の基本を学んだら相手の攻撃が見えるし、避けられるのです!
そして防御が出来るようになったことで、
「恐怖心」はほとんど感じませんでした。
おそらく防御ができるようになったので、余裕が生まれ、余裕が生まれるからこそ恐怖心が和らいだのだと思います。
そこから先は、更に防御を学び防御を練習することで恐怖心はかなり克服できたと思います。
3.まとめ
格闘技における恐怖心は、どうしてもあると思います。
スパーリングならまだしも、本気で倒しに来る試合なんてそれこそ恐ろしいと思います。
でも、初心者の時に感じた恐怖は
「防御を身につける事」で克服できる
と思います。
殴られたり蹴られたり慣れてないから怖いと思うのも実際にあると思います。
でもその前提に防御の技術があれば、防御さえしっかりしていれば恐怖心はかなり軽減できると思います。
一度アマチュアでも結構上位クラスの方との練習で、ひたすら防御だけに専念するので2分間攻め続けてもらったことがあります。
簡単に言えば、殴られ屋みたいな感じの練習です。
でも、2分間防御だけと言われれば、意外と防げたりするのです。
練習を2ラウンドした後に、相手の方が肩で息をしていたのを見て自信がつきました。
私が実体験として得た経験上、恐怖心は殴られて消えるものではなく、防御の技術に裏打ちされて克服できるものだと思います。
これは割とリアルにそう思っています。
皆さんはどんな風に恐怖を克服しましたか?
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