重いキックの打ち方!?についてです。
重いキックを打てれば、キックボクシングや空手の世界ではとても有益なアドバンテージになります。
とても役に立つ技術です。そしてそれは筋力だけじゃなくて、体の使い方が大事なんです!
そもそもキックの重さって何でしょう?
1.蹴りの重さ、キックの重さって何?
以前パンチの重さはテクニックだと言う記事を書いたのですが、キックについてはどうでしょうか?
やはりキックや蹴り技にも重いキックの打ち方はあるのでしょうか?
結論から言ってしまえば、そもそもキックは
パンチの3倍〜5倍の威力がある
と言われます。なので蹴りはそもそも重いのです。キックの威力はそもそもハンパじゃないのです!
腕の太さと足の太さを比較してもその違いわかりますよね。
腕立て伏せは100回やったら大したものですが、スクワットなら100回は割と余裕な人も多いと思います。
もちろん技術的な部分で違いは大いにありますが、つまり足(キック)は腕(パンチ)と比較にならないほどのパワーがあるのです。
つまりキックはそもそも重いのです!その中でも更に重いキックを出せるのかが今回のポイントです。
とはいえ、キックは正しく使えて本来の威力が出るわけで、技術面があってこそのパワーと思います。
2.ハードキッカー!?重い蹴りとは!?
ボクシングで言うところのハードパンチャーのキック版てあまり聞きませんよね。
格闘技のプロの世界でハードキッカーとか聞きますか?あまり聞かないですよね。
例えば一世を風靡したK-1ファイターのミルコクロコップの戦慄のハイキックだったり、フルコン空手の偉人たちの華麗な蹴り技は語り草のように動画で見ることもできますが、重いかどうかは分かりにくいですよね。
蹴り技が得意とか必殺技的な言い方や、重そうなキックだとかは聞きますけども。
ちなみにハイキックにスピードは要求されるかも知れませんが、実は威力はそこまで求められません。
そもそもハイキックは当たれば、それだけで倒れてしまう威力があります。軽く当たっても倒せるので、重さはそれほど要らないとまで言われたりもします。
キックの重さが重要視されるのは、ミドルキック(中段蹴り)なのではないでしょうか?
ハイキックはその一撃できれいに入れば倒せます!一方でミドルキックは一撃で倒すこともできますが、お腹への攻撃はやはり頭部の攻撃よりもダメージが与えづらいものです。
だからこそ重いミドルキックは有効なのです!
鍛え抜いたキックボクサーのボディーを蹴り込んでダメージを与える訳です。重いミドルキックで無いなら大してダメージにならないかも知れません!
3.重いミドルキック(中段蹴り)の蹴り方
トレーナーに聞きまくりました。
その御蔭で蹴りは多少重く(強く)蹴れるようになりました。
まずは絶対基本の蹴り方ができなきゃ駄目です!
基本の動作、腕を振るとか軸足のカカトを相手に向けるとか、基本的な動作は割愛します。
では、アマチュアレベルですが、多少重いキックが打てる方法、コツ・ポイントを記載したいと思います。
①体重を乗せたキック
パンチも同様ですが体重が乗っているか?という点は重要です。
この下の写真を見てください。
足の甲の部分で相手のお腹を蹴ろうとしていますね。これは伝統派空手ではこんな感じの蹴り方で引き足を引いてOKです!ですが「重さ」という意味ではそれほど重くはないでしょう。やはり体重を掛ける必要があるのです。
上から見てみるとこんな感じです。下の写真を見てください。
これがあまり重さの無い蹴り方の一つです。
では体重を掛けてみましょう。下の写真を見てください。
違いわかりますかね?蹴っている足の膝のあたりを見ていただきたいです。
膝のあたりから押し込むように体重をかけています。
これが強く打つためのポイントの一つです。
体重を掛けるには足の甲ではなく、膝やヒザ下くらいから相手に体重を掛けて行きます。掛けすぎてしまうとバランスが崩れるので、キックの威力が逆になくなります。
膝から押し込むように当てていくイメージです。
でも押すのではなく、やはり蹴る!事が重要ですよ!
サンドバッグとかを下から上に蹴り上げるようなイメージですね。蹴りが強くなるとやや小型のサンドバッグなら跳ね上がりますよ!
②ミドルキック・中段蹴りの狙い所
ミドルキックや中段蹴りの狙うポイントです。
蹴りを当てて終わりではなく、寧ろ当ててからのキックが重要です!
なのでターゲットのイメージを最初から相手の身体の奥あたりに持っていくと威力が上がります。
この写真は当たった瞬間ですが、膝の位置をよく見てください。
下の写真を見てください。
この膝の位置にそのまま足を伸ばすとどうなるかというと、、、。
こんな感じで相手の身体をスリ抜けてこの位置に足が来ています。
なので最初から狙い所は上の写真の位置を狙い打っているイメージにすると、打ちやすくなりますし、威力も上がると思います。
実際に人はすり抜けられないので、インパクトで相手の身体を捕まえたら、無理やりこの位置まで押しのける!みたいなイメージですね。伝わりますかね、、汗
ちなみにキックを当てる場所、例えば肝臓にあてるとか、前から当てる、横から当てる、少しななめ下から当てるというのでもダメージが変わってきます。基本は肝臓に左足のミドルキックをぶち当てると、かなりダメージを与えられます。
③当てるポイントとインパクトの瞬間について
キック時のインパクトの瞬間のイメージです。
下の写真を見てください。
膝から当てていくイメージです。
こんな風にまずは膝(もしくはヒザ下)が当たります。
当てるポイントはモチロン脇腹もありですが、こんな風にほぼ正面から打っていくことも結構あります!でも基本の形は皆こんな感じです。
そこから下の写真を見てください。
わかりますかね?膝を当てた後に、今度はスネで蹴り込んでいるのです。
といっても、膝!スネ!の順で当ててるのではなくて、
膝やヒザ下がまず当たり、そのままスネの方にポイントがずれていく感じ。
つまり押し込んでいく感じで、瞬間的に当て込むのではなく、膝からスネ方向に蹴り込んでいるインパクトゾーンをずらして行くイメージですね。
まぁ、一瞬の動きではあるのですが、押し込んでいるイメージを作ると良いと思います。
当然ですが、身体は軸足を中心に回転していますから、その回転力(遠心力)で得た力を上手にターゲットにぶつけて行くイメージですね。
4.まとめ
結局のところ元々キックの威力は高いのですが、それ以上を望むのならば、
キックの重さはテクニックだと思います。
正しい打ち方を身につけるのが、重いキックを打つポイントだと思います。
しかし!!
正しい打ち方は人によって感じ方が違うし、当てていくポイントによっても変わってきます!ただ基本的な考え方は応用に変わりますので、自分自身で自分なりの蹴り方を確実にすることが重要だと思います。
相手も動いているので、いつもいつも同じように打てるとは限りません。また相手のカウンターを恐れて距離が遠い場合は押し込むことができずに、威力もそれほどはあがらないかも知れません。
ある意味勇気が試されてる場面かも知れませんね。
下の写真を見てください。
アマチュアの試合で蹴りを打っているのが私ですが、一応ヒットしましたがこの通り、距離も離れていて相手選手はノーダメージでした。
試合中でアドレナリンが出ている訳で、ガッツリ当て込まないと、まともに効かせることはできないでしょう!!
蹴り方も色々あるし、理論も色々あるので、必ずしも私が正しいという訳ではありません。でも一つのやり方として試してみたら、ひょっとしたら使える技術かもしれませんよ!!
ちなみにキックの技術向上という意味では、フルコン空手の組手をするとめちゃくちゃ上達しますよ!
みなさんもキック・蹴りの重さ?ってどうでしょう?
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