さて、試合15日前、約2週間前です。
この頃はとにかく場数を踏もうとマススパーを頻繁にやります。
マススパーやライトスパーをこなすことで、とにかく試合感を身につけたいわけですね。
ですが、基本的にマススパーリングは当然試合と違って本気で打ち合うワケではないので、「マススパーのための練習」をしてしまう可能性があるのです。
例えば、一番簡単な例で言えばコンビネーションを打ち込んだあとに、追い打ちをかけないとか、強く当てないので当てっぱなしみたいな感じになってガードしなかったりと、本来普段の練習でやっている事を定着させるべく行うマススパーリングではありますが、このタイミングで定着とかそういうのではなくて、実戦(試合)想定の動きをしたいのですね。
トレーナーや上級者にさんざん練習に付き合ってもらいました。
至るところでマススパーリングを行ったり、時には強めでも行ってもらったりしたのです。
では、何故この2週間前にそんな必死にスパーリングをしたのかは理由があります。
何故ならば試合前1週間(最低でも3日前)には疲労を抜くために練習はしないそうです。
だからまともに練習できるとしたらこの試合前の2週前というのが一般的な考え方だそうです。
そう言われてみればそうです。毎日練習をした場合、なんだか疲れが溜まってしまいますからね。
そうすると本番で実力を出し切れないなんてこともありえるそうです。
なんだかゴルフの1日前の練習はしないほうがいい理論と同じような感じですね。笑
さて、そういった意味でこの期間の練習は実のあるものにしたいわけです。
そこでいろんな人に聞いたのです。
今回初めての試合という事で、相手もまた同じような実力です。
この場合の戦い方についてです。
いろんな人に聞いてアマチュアの試合、しかも初心者(3試合以下の経験)同士の戦いであれば、マトモなキックボクシングの試合というよりは、子供の喧嘩じゃないけどグダグダな試合になりがちだそうです。
まして1R3分しかないわけですから、こうなるのも仕方がないかもしれません。
何故ならば16オンスグローブ&ヘッドギアがありますからね。
プロの試合のように一撃でダウンとかはあまり無いようです。
なので、スパーリングはこの想定も加えたスパーリングも多くやります。
要するに距離感が近くなりすぎて、お互いパンチは出せず無理やり打とうとした結果、お互い当たらない、威力のないパンチの応酬という感じのようです。
なので、トレーナーや上級者とのスパーリング時にお願いして、こういった想定でのスパーリングをやりました。
そしてこのパターン、、、凄まじく疲れます。
でも、経験者はみんな言います。「1Rだけとはいえ、とにかく疲れる。」と。
お互い1ランド全力できますからね。全力の3分は恐ろしく長いのです。
そしてもう一つ言われて練習したのが、押し合いです。
押し合いというのは、距離が近くなりすぎて、、。
と言っても、そこからのテクニックもないので、押して相手の体勢を崩したり、押している限り相手からの強烈な攻撃は避けられます。
何より押し込めれば結構相手の体力を奪うことが出来るのです。
スパーリングの最中、距離が近づいたらあご先や頭を押し込んで仰け反らせます。お互い押されまいと膠着します。まるで相撲みたいな感じですね。
試合前の心構え的な感じですが、ここで行ったグダグダな試合になるであろう経験は、私にとって はスパーリングの経験不足を補うための「知識」として非常に有益な練習になりました。
こういった初心者同士ならではの試合だからこそ想定することもあるのですね。
試合に向けての心構え、初心者ゆえの戦い方を想定できたことは結構役になったなと私は思います。
こうしていよいよ試合に向けての気分は高まります!!
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