さて今回はアマチュアキックボクシングの試合におけるセコンドについてです。
プロの試合ではないので、ご了承ください。
1.セコンドのお仕事
セコンドとはキックボクシングにおける試合の介添え人のようなものです。
さて、アマチュアの試合でセコンドは普通はトレーナーにお願いするのが一般的です。
将来はプロ目指して!とか言う選手ですとジムの会長やプロ選手がセコンドにつく場合もあります。また小さな大会やスパーリング大会とかですと、友人や練習仲間に依頼することもあります。
セコンドの仕事はいくつかあります。
(1)選手の準備などのサポート全般
アマチュアの試合はラウンド数が1ラウンドや2ラウンドなど比較的短いので、インターバルの水や汗を拭いたりなどの簡単なお世話することは有っても止血などは、運営側が行う場合が多いです。
まずサポートですが、アマチュアの場合は、レガースやヘッドギアを着けるのですが、これのお手伝いをしてくれます。
またウォーミングアップの手伝いもしてくれます。
(2)試合中のアドバイス
メインはここではないでしょうか。
試合をリングサイドで見ながら、選手に対して的確なアドバイスや時間経過、状態などを伝えます。
(3)危険な場合のタオルの投入
試合中に危険な状態になった場合のタオル投入などもありえます。が、アマチュアの試合は安全面にかなり配慮されているので、一方的に攻められるとレフェリーがすぐにストップをかけますので、タオル投入はあまりないのが実際のところです。
2.選手から見たセコンド
では選手サイド絡みた場合のセコンドはどんな風に見えるでしょうか。
まず、試合中のセコンドの声はよく聞こえます。ちなみに相手のセコンドの指示もよく聞こえます。
自分が攻めている場合には、「その調子!」「いい感じ!」などの肯定的なアドバイスが飛んできます。そうすると、ああ、今の感じで良いんだなと思えます。:
また逆に攻め込まれていたり、不利な場合は打開策の指示を出してきます。
例えば手数が少ないと見えれば、「もっと手を出して!」とか、ポイントで不利とみれば、「ラッシュかけて!」とかですね。
普段一緒に練習してたりするセコンドですと、その選手の癖とか分かっているので、試合運びを考えて作戦を考えてくれたりもします。
選手はどうしても自分がどういう状況なのか客観的に判断しにくいので、ちゃんとできているのか?はセコンドのアドバイスが結構頼りになるのです。
「ガード上げて!」とか当たり前の事をふと試合中は忘れていたりするので、そういった気付きをくれるのが大変重要だと思います。
3.セコンドの重要性
戦っているのはあくまでも選手なので、セコンドが戦っているわけではありませんが、セコンドにつく人は、必死に選手を勝たせようと、あれこれ必死に考えてくれます。
またセコンドの必死の声は、選手にとってとても励みになります。アマチュアの場合ジム仲間が相当多くないと観客の応援というのはあまり目立ちません。プロの試合みたいにファンの声に後押しされるという雰囲気はあまりないので、セコンドの声がほぼ全部みたいな感じにもなります。
なので、戦っているのは個人なのですが、チーム戦みたいな感じになります。
セコンドの人達が居てくれるから勇気が持てるし、落ち着けるのですね。
とても重要な存在です。
4.最後に
セコンドをトレーナーにお願いする場合は、良いのですがよく知らないトレーナーにお願いする場合には、そのトレーナーにしばらく練習に付き合ってもらう等、選手の理解をしてもらう必要があります。
アマチュアの場合であっても、セコンドは誰でも良いわけではなくて、練習仲間に依頼すると良いと思います。
普段練習しか合わない練習仲間でも、必死になって応援してくれて必死になってサポートしてくれるのを体験してしまうと、このキックボクシングというスポーツは素晴らしいものだと実感できます。
試合の勝ち負けも大事ですが、一人じゃない。皆で頑張ったという感じが大人になって忘れかけていた何かを思い出させてくれる気がします。
また、セコンドにつく人は皆「自分の試合より緊張した」といいます。笑
セコンドってアマチュアの試合でも重要だと私は思います。
皆さんはいかがでしょう?
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