細か過ぎて伝わらないキックボクシングの魅力・楽しさ・素晴らしさシリーズ24回目の今回は「スパーリング」についてです。
スパーリングとは実戦形式で戦う練習のことです。スパーリングには割とガチで殴り合うスパーリングと軽く当てるマススパー(ライトスパー)があります。これはこれでまた楽しいのです!
スパーリングのイイところは、ここで初めて駆け引きが出てくることですね。実力が相当に違う場合には、あまり駆け引きとか関係ないですが、同じような実力になるとこの駆け引きは重要です。
私の過去経験したスポーツは、小・中・高と野球、大学はサーフィン、社会人になってゴルフとやりましたが、正直言って1対1で駆け引きするスポーツというのをやったことがありませんでした。野球は駆け引きはあるのでしょうが、ここで言うそれとはちょっと違います。
スパーリングはそれまでの練習と違って、トレーナーがああしろこうしろということはありません。これまで学んだ技術の集大成みたいなものです。相手の攻撃をガードし、攻撃を打ち込み、フェイントをかけて2分ないし3分のラウンドをこなします。自分の攻撃がどこまで通じるのか?どこまで通じないのか?相手の攻撃をどこまで封じられるのか、いかにしてカウンターを取れるのか?考えただけでワクワクしてきますね。
スパーリングをする事によって、分かることが色々とあります。
例えば距離感。これは通常の練習ではわかりません。どの距離なら相手の攻撃をかわせるのか?どの距離なら自分の攻撃が届くのか?
そして間合いとタイミング。これまた実戦でないとわかりにくいと思います。どうしたら相手に攻撃を入れられるのか?相手の動きに合わせて逆襲を狙ったり相手の攻撃をかわしながら当てられる距離に移動して攻撃を入れる等堪りませんね!
自分の攻撃が通じる通じないというのがわかるのは、実戦でしかわかりにくいと思います。また自分のタイプがどういうタイプなのかも徐々にわかってきます。パンチが得意なタイプなのか、キックが得意なタイプなのか?ですね。ボクシングで言うところのインファイターかアウトボクサーの違いのようにキックボクシングにおいても戦うスタイルがいろいろあります。これがまた楽しいのです。
私はどうやらパンチ主体の方がしっくりくるのでそういう戦い方になるのですが、意表を突くキックを加えることでパンチの攻撃にもバリエーションが生まれます。自分のスタイルが少しわかると、どういう練習が必要なのかを意識しだすので普段の練習にも身が入るのですね!どうです?楽しいじゃありませか?
スパーリングは期末テストみたいな気分です。期末テストを受けるために一生懸命練習して、努力が報われるとこれほど嬉しいことはありません。そしてやればやった分だけ返ってくるという「努力は裏切らない!」というのを思い知ります。
学生の頃勉強でこういう事がわかっていたら、人生もっと楽しかったかも、、と思わざるを得ません。
そして気が付くと、初めは相手にもならなかった強い選手と割とやりあえるようになると、ほとんど気が付くことがない自分の成長を知ることができます。こんな事はほかの事で体験する事は難しいのではないでしょうか。
ガチなスパーリングは多少怪我のリスクもありますが、試合をしたいならばこれは避けては通れません。といいますかそんなに怪我はしないです。
相手の全力、自分の全力、この為に我々はジムに通っているのかもしれません。私もそうですが、周りでも初めは軽めに、、、スパーリングやる気はありません!!とか言ってた人たちが、結局は実戦をやりたくてスパーリングパートナーを探してたりしますから、面白いものですね。
格闘技をやるのであれば、こんな真剣勝負の場があるのは楽しいのです!もちろん「大人」なので怪我のないように、程々にというのも全然ありだと思います。
私はマススパーリングでも確実に鼻血がでますので、最近はフルフェースのヘッドギアをしてます。コレさえしておけばマススパーであればそれほど怪我は少ないと思いますよ!皆様はどう思われますか?
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