ハイキックの特訓を始めて4日目(実際には1週間以上経ってますが、、。)
柔軟性の問題が深刻なので、なかなか劇的な上達は見込めません。
実際に4日目といっても、1日目と何が違うの?と言われても微妙にしか違わないので、よくわかりません。
でも微妙には違うんです!
微妙にでも違っているということは、少しでも上達している!と思うことが重要です。
筋トレとかも、すぐには実感しにくいものですが、でも確実に筋肉がついてくると、楽しくて仕方ないみたいな感じになると思います。
それと一緒です。
今日やって即効で出来るようにならなくても、きっと自分の向上に繋がっていると実感できる事は非常に重要だと思います。
という事で、今回はハイキックの特訓に至ったきっかけを書きたいと思います。
ハイキックの特訓とは要するにハイキックを打てるようになる為に、それに特化した練習をするわけです。
私がそもそも4年前にキックボクシングジムに通い始めた理由は、空手を始めたものの、上段蹴りができず、超体が硬い私も
「いつの日かハイキックを打ちたい!」
というのがきっかけでした。
ところがキックボクシングジムに通い始めるとパンチの技術を始め、キックボクシング自体が非常に楽しく、特に基礎から学ぶことが楽しくて仕方なかったのです。
パンチやキックの基礎を学び、体の使い方を学び、戦い方を学びます。
ところがキックボクシングジム自体が、割とライトなジムというか、初心者向けのジムでフィットネス重視のジムだった事もあり、あまりハイキック等の練習自体はありませんでした。
そうなるとどうなるかというと、全体的にキックボクサーとしてのスキルや体を鍛えるということはできますが、試合形式などの実践的な練習は少ないのです。
それはそれで私としては満足なのですが、例えば肘の攻撃やハイキックなどのリスクのある技を率先して行わないわけです。
結果、空手においても距離感の合わない中途半端な空手家が出来上がるわけです。
組手ではどうしても強く当ててしまい、蹴りも止めるケリが打てないなど、確かに距離のとり方や戦い方は身につくのですが、空手とはやはり違うのです。
それでも共通点も多いし、他の空手家とは違う戦い方ができるという意味ではメリットも多くあります。
で、4年(正確には3年半くらい?)経って、ハイキックを打てるのか?と言われると実は打てませんでした。
正確には嘘くさいハイキックは打てますが、私の理想とするハイキックとは程遠かったのです。
そんなある日
いろんな系列ジムに出稽古できるので、好きなところに行けるのですが、一人のトレーナー(多分20代半ばくらい)と出会います。
ちなみに私は色んなトレーナー(先生)に、常に聞いて回ります。
なので、始めて合う先生とかに色々と聞くとこの人はこんな感じに指導する人だなぁとか、色んなことを聞けるので楽しいのです。
まず最初にその先生のクラスに出たのですが、そこでのストレッチが他のトレーナーとちょっと違ったのです。
ご参考
その時に教わったストレッチが、「足に効くな」という感覚がありました。
で、クラスを受けている時に、キックの練習があったのですが、先生の打つその時の見本のケリが力の抜けた良い蹴りなわけです。
まぁ、いいケリを打つトレーナーは当然たくさんいるのですが、明らかに力を抜いて打っているのになんだか勢いが凄かったのですね。
「なんか普段と違うなぁ」とそのときは感じた程度です。
まぁ、練習を終えて話を聞くまでは、現役引退したばかりでまだ若いし、現役プロキックボクサーならばこんな感じなのかな?と思ってました。
で、ストレッチが私の理想とする内容だったので、ストレッチを改めて聞きました。
そしてその際に聞いた「キック」への考え方に感銘を受けたのです。
先生は元々フルコン空手出身だそうです。
ところが体がやはり硬く、キックは元々得意じゃなかったそうです。
いろんな先生が言います。
「柔軟性は関係ない」
「なかなか当たらないから、顔が落ちたタイミングで狙え」
「ハイキック自体、あまり使わない」
こんなことを言う先生が多かったです。
要するに「そこまで本気じゃないでしょ?」と言われている気がしました。
あとは教えるのがちょっと面倒と思っているのか、、、。
まぁ、確かにそうなんですが、、、苦笑
でもこの先生ははっきり言いました。
「柔軟性の高い、理想のキックを求めてあらゆる努力の結果」
最高のハイキックを手に入れたそうです。
なので、私に対しても
「本気でやりたいなら柔軟は欠かせないです。」
「徹底的にやる時期じゃないですか?」
「成長が止まったと考えるくらいならもうキックだけやったらどうです?」
「多分練習は地味でつまらないですよ。」
という事をはっきりと言われました。
でもこれらは私がそもそも考えていたというか、薄々は気がついていたのです。
直球で言われたので、実は長らく求めていた言葉だったのです。
結局努力の上で獲得できる技術!
であるということ。
この先生の言うことを聞けば、遂に私にもハイキックが手に入る気がしました。
そして何よりこの先生のハイキックのイメージが私のハイキックのイメージとあっているのかどうか?
これが重要なんです。
先生の言うハイキックは、バチンと当てるだけのハイキックではなく、
「首から上を根こそぎ刈るようなハイキック」
が理想といった。
これこそが私が求めたハイキックの完成形なんです!!
体が硬い人がこのハイキックを蹴りたかったから相当な努力で手に入れたというハイキック。
その上でトレーナにお願いして、ミットで受けてみたいと思ったのです。
快く応じてくれたトレーナーのミドルキックは想像を遥かに超えていました。
主に上級者向けに置いてある革製のミット越しに伝わる衝撃は、これまでのどの人よりも激しいものでした。
しかも本気で打っていないのもわかります。
でもリアルな感想としては、
「腕を折られる!?」
でした。
リアルに恐怖を感じました。
本気じゃないのにこれまで受けたり見た蹴りの中でダントツの威力でした。
これがプロの蹴りなのか?と愕然としました。
トレーナーいわく、やはりこれくらいの蹴りだと腕で数発受けただけでも上がらなくなるそうです。
よく腕を潰すとか聞きましたが、そんなのそこまで効かないでしょとか思っていたのですが、全く違いました。
本気で蹴られたら冗談抜きで一撃で折られます。
この一撃で確信に変わりました。
トレーナーの言うとおりに練習しよう!
地味だし辛い練習かもしれないけど、まずはやってみようと思ったのです。
この先生のようには蹴れないだろう。
でも、この先生の考え方と私の考えは一致し、見本としては最高のキックを持っているワケです。
今までずーっと待っていた、「待ち人きたる!」の心境ですね。
こうして先生から言われた、ハイキックのみをひたすら練習する「特訓」を自分に課す事にしたのです!
こうして私はハイキックの徹底練習をする!!
そう決めたのです!
空手もキックも始めた頃は、毎回覚える事があって、それがすごく楽しくて充実していたのです。
でも、ある程度経つと新たに覚えるというよりは、技に磨きをかける事になりそこから先はやはり地道な努力なんでしょうね。
でも少しずつ出来るようになってきて、ハイキックこそ元々欲しかった技なのですから、努力してなんとしても手に入れたいものです!!
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