黒帯とは単に上手な人、もしくは長く空手をやっている人がなるものなのでしょうか?
それとも実力者になってから締めるものなのでしょうか?
※この記事は2016年10月の記事ですが、引っ越したので再投稿です。
空手の黒帯について
先日は空手の昇級試験でした。
今の私はそれほど昇級したいという気にはなれません。
空手を始めた当時はやはり黒帯に対する憧れというかかっこいいなーと思いはありました。実際に道場に通いだすものの、基本子供達相手の空手教室で大人クラスがあるわけでもなく、好きでやっている大人が数名いる程度です。
当然周りの子供達よりも動画を見たり、身体能力的には大人なんでそれなりにありますので、子供達と一緒に練習する中では大人は基本飛び級します。
10級から始まって、7級、5級、そして今は3級です。このまま行けば来年・再来年の今頃は黒帯になっているかもしれません。
でも、当時思っていた黒帯に対する憧れは、黒帯に対する敬意に変わって行くような気がします。つまり今の自分にはまだまだ早いと思うようになったのです。
空手を始めて1年半。空手の練習は毎週の空手道場と、隔週の会社の空手部の練習。そしてキックボクシングです。
最近つくづく思うのは、自分はまだ黒帯の器じゃないと自分で思うのです。
伝統派の空手(フルコンや別の流派もそうかもしれませんが)では、黒帯になることが初めて空手道のスタート地点に立てるという意味で、そこからがようやく空手の修行になるということだそうです。
一方フルコンタクト空手の先輩が言うには、黒帯になること自体が極めて難しく昇級試験を受ければ受かるというものでは無いようです。いくらやる気があったとしても、黒帯になれない人も多くいるそうです。
今私が通っている道場でこのまま空手を続ければ、おそらく黒帯にはなれるでしょう。
でも実際に空手道の実力が伴っているのか?という点は甚だ疑問です。
空手の黒帯の意義
キックのジムで半年の間、毎日のように通うサラリーマンに出会いました。彼と一緒に練習していると1年半の空手の経験などあってないようなもので、もし彼とキックのスパーリングをしたら普通に負けると思います。
私は好きで空手をしており、キックのジムに通っていのも空手のためです。
なので空手の黒帯がキックボクシング歴半年の人に負けるなんて事があってはならないと思います。
だから私は今はまだ「黒帯の器じゃない」と自分で思うのです。
キックのジムに空手出身の先生がおります。フルコン空手出身の方ですが、毎日のようにとんでもない追い込み方をしております。あそこまでとは言わないですが、他から見ても「納得だね」というレベルになって黒帯になりたいと思うのです。
空手道は武道ですので、単にスポーツとも違うし格闘技とも違います。考え方や精神など必要ないという人もいるかもしれませんが、私はこの考え方が非常に気に入っています。空手の形は防御から始まります。つまり先制攻撃ではないのです。
でもボクシングや他大半の格闘技はいかに先手をとるのかが大事です。こんなところも違うのですね。皆さんは黒帯にどんな思いと重みを感じますか?
2018年4月7日追記
この記事を 書いてから、結構経ったのですね。
ツイッターのフォローさせていただいている方が呟いてました。
「白帯は稽古して汚れて黒に近づく。黒帯は稽古して白に近づくものだ。」こんな事をおっしゃっていました。なる程なぁと思います。
たまに高段位の先生で白帯みたいな黒帯を締めている先生を見かけますが、それ見ただけで実力が伺い知れるものかもしれませんね。
私は現在2つのジレンマを抱えております。
①空手とキックボクシング
1つ目は空手の練習として始めたキックボクシングジムに2年間通っているうちに、空手家というよりもキックボクサーに近くなって来てしまったこと。具体的に言えばグローブを前提とした連続攻撃。多少のパンチやキックをもらっても逆襲すればよいという考え方が体に染み込んでしまったように思います。一撃必殺の空手の考え方と少し離れてしまう訳ですね。
正直言って、空手とキックボクシングはどちらも同じくらい楽しくて、どちらも大好きですね。
ただ明確に違うのは明らかに私個人として通いやすいのはキックボクシングのジムです。職場の近くに有り時間も自由。研究する時間もあるし、沢山いるトレーナーの先生に色々と話を聞いてもらうことも可能です。こうなってくるとどうしてもキックのジムに通う比重が高くなるのです。
割合で言うと空手1対キックボクシング4くらいですね。もはやブログもキックボクシングの記事の方が多くなってきた気がします。
どちらも半端になって、何一つ身に付かない何てことにならないようにしたいですね。空手の黒帯も堂々と巻けるように実力をつけたいですね。
②環境について
娘と一緒に始めた親子空手ですが、肝心の娘が塾に通い始めるらしく、空手は休会するなり辞めるなりする事になりそうです。
娘には夢があるらしく、まずは中学受験をする事がその第一歩のようです。少なくとも彼女はそう思っているようです。
こうなってしまうと私が空手に通う理由の一つが無くなってしまうワケです。
娘の夢を応援するのは親として当然としても、これまでと環境が変わってしまうと何かと問題が起こるかもしれません。というか堂々と空手に行くぞ!と言いにくい時もあるかもしれません。
例えば一人で空手練習に行こうとしたら、なぜ?と聞かれるのは必至です。空手を学べる環境が失われてしまったら、、、と思うワケです。
もし私が子供の頃から空手の経験者であれば、それでも問題ないと思うのですが、私はまだまだ空手家の見習い。いつかは空手家と呼ばれる実力をつけたいですね!
終わりに
最近思います。空手とキックボクシングを始めて健康的になりました。タバコもやめたし体重も気にします。
よく考えてみると、空手を始めたあの当時にいつかは黒帯と考えていたのですが、黒帯を取ることが目的ではなくなり、黒帯にふさわしい人間であるか、実力であるかという自分自身への問いかけをします。
ある三段の先輩に言われました。空手は黒帯を持つことによって、初めて自覚し初めて空手道を意識する事もある。
黒帯は取ることが目的でないが、黒帯を締めたからには一人の空手道の探求者として立ち振る舞いを求められるのだそうです。
コメント
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こんばんは、
私も空手始めた頃わっさんと同じ考え
でした。
空手始めたの23~4歳くらいだったと思います。
昇級審査ず~っと受けませんでした。
色々考えが有り昇級審査を受けて現在に
至ります。
通常大人なら真面目に道場通っていれば
5~7年以位でに初段取れると思います。
私が黒帯収得したの35歳位だったと思います。
ほぼ10年以上かかりました。
色帯と黒帯の違いは、文章で書くほど単純
なものでは、有りません
この件に関しては、また後程・・・
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こんばんは。
私は帯の重みも知りませんし、正直どのレベルが空手で言うところの適正な黒帯なのかよくわからないです。先日黒帯の少年と組手をしました。はっきり言って、え!?これで、、、。っというレベルの黒帯でした。
私が空手を始めたきっかけに、体験空手の時に小学6年生の黒帯の子と組手をした事も一員です。
組手をして、その小学生の迫力というか動きにビビって後ろに交代した時に捻挫しました。この時私は38か39の頃です。笑
なので、黒帯にはそれなりの実力があるべきだとは思うのです。
ですが、伝統派空手の中では、それこそ1年程度で黒帯を取れてしまう人もいるそうで、その場合は黒帯になってようやく空手を学ぶという考えがあるようです。
実際に空手の人生は黒帯をとったあとの方が長いのかなと思いますし、今のところ娘が空手をやめても私は辞めるつもりはありません。40手前で始めた空手ですが、どこまで行けるのか自分で確かめてみたいと思うのです。元々変なところに凝り性な部分がありまして、これはやってみたいと思うとトコトンまでやりたくなるんですよね。そして自分の限界を知りたいのです。
で、どうするかは分からないですが、辞めるのであれば納得した上で辞めたいと思いますし、続けるのであればまた、どこまで行けるのか行けるところまで行ってみたいのです。
うーん、、自分で言っていてイマイチよくわからないですね。つまりは空手道の先は長いということでしょう!!
> こんばんは、
> 私も空手始めた頃わっさんと同じ考え
> でした。
>
> 空手始めたの23~4歳くらいだったと思います。
> 昇級審査ず~っと受けませんでした。
>
> 色々考えが有り昇級審査を受けて現在に
> 至ります。
>
> 通常大人なら真面目に道場通っていれば
> 5~7年以位でに初段取れると思います。
>
> 私が黒帯収得したの35歳位だったと思います。
> ほぼ10年以上かかりました。
>
> 色帯と黒帯の違いは、文章で書くほど単純
> なものでは、有りません
>
> この件に関しては、また後程・・・
キックをやってて空手っぽくなくなるのはよくあることですね…
それだけ空手よりキックの方が完成度が高く、戦うのに適したスタイルですからね。
空手の3年はキックの3ヶ月ですから。
両方やると、キックボクシング風の空手、空手風のキックボクシングになりますね。(笑)
特に困るのが、間合いとガードですね。
確かに立ち技、グローブ前提で打撃の格闘技術を磨くキックボクシングと裸拳の前提の空手。
似て異なりますけども、でも似た部分も多くありますよね。
でも一対多の戦いや、受けの考え方、武器の使用等、空手は突き詰めるととてつもない時間が必要なんだと思います。
私個人的には、どちらも楽しく難しいですね。